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M&A用語集

WORDS

企業合併とは

企業合併とは、複数の株式会社が統合することを指します。
M&Aの代表的な手法の一つです。
一方の企業の経営権や資産、従業員などの経営資源をもう一方の企業に承継させます。
既存の企業を吸収する吸収合併と、新たに企業を設立する新設合併に分けられます。

企業合併の解説

複数の企業を一つにまとめる経営手法です。
企業合併を行うことで、資産や負債などの全ての権利義務を統合し、一つの法人格となります。
吸収合併では、吸収され消滅する企業の権利と義務の全てを存続する企業が承継します。
新設合併では、新たに設立した企業に、消滅する全ての合併対象企業の権利と義務を承継させます。
ただし、後者の手法では手続きに多大なコストがかかるため、実務上、前者が用いられるケースが多いです。

企業合併の利点

新規事業に参入できる

事業を多角的に展開することで、リスクを分散させ安定した利益を確保できます。
そのためには新規事業への参入が必要ですが、市場調査から新部署の設立など様々なプロセスが必要です。
また、事業を安定させるためには多大なコストと時間もかかります。
既に地位を築いている企業と合併すれば、資金やコストを抑えて効率的に新市場に参入することが可能となるのです。

リスクを抑えられる

一般的に、M&Aの成功率は4割ほどと言われています。
手続き中に起こる相手企業とのトラブルや、M&A実施後の統合失敗により、見込んだ利益を獲得できないケースが多いです。
企業合併は、付随するリスクを各社に分散させられるため、低リスクでの実施が可能です。
また、株式を対価の支払いに利用できるため、会社の資金を使わずに実施できる点もメリットと言えます。

企業合併を実施する際の注意点

社内環境の変化にも注意を払う

企業合併は異なる企業が共同で経営を行うことです。
実施したからといって、企業の目指すところが同じであるとは限りません。
例えば、急な経営方針の変更に不信感を抱いた従業員が次々と辞めるという事態も考えられます。
事業内容だけでなく、社内の環境についても確認を行うことが重要です。

責任の所在を明確にしておく

吸収した企業の代表者がトップに立ちます。
ところが、企業合併では異なる事業を展開する企業同士が統合するケースがほとんどです。
実施後も、実務上は別の企業のままであり、以前と同じ事業を各企業が行っている場合もあります。
責任の所在がどこにあるのかを事前に明確化しておく必要があります。

要点のおさらい

  • 企業合併とは、複数の企業が一つに統合する手法であり、吸収合併と新設合併に分類されます。
  • M&Aの実施に伴うリスクを抑えられること、効率的に新規事業へ参入できることが企業合併のメリットです。
  • 社内環境の変化を事前に確認すること、責任の所在を明確化しておくことが注意点として挙げられます。
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