詳しくはのちほどお話ししますが、会社の株式を持つオーナー社長と交渉し、お互いに納得した条件で株式を売買すれば会社を買うことができます。
希望売却価格500万円以下の案件も多く集まるM&Aマッチングサイトが普及してきたこともあり、そのような「M&Aとしては少額の案件」も探せるようになりました。
そのあたりについてくわしく解説していきます!
300万円や500万円で会社を買うことはできる?
会社を買うということは、つまりその会社の株式を買うということです。
株式を買うと聞くと上場企業の株式を買う株式投資がイメージしやすいですが、上場していない会社の株を簡単に売買できる場所はありません。
ですので会社を買いたい人は、会社の株式を持っている人、
ほとんどの場合は会社を経営しているオーナー社長から株を売ってもらうことで会社を買うことができます。
そして会社の株式の価値には様々な算定方法がありますが、売り手と買い手が合意できる価格であることが重要ですので、
「300万円や500万円で会社を売る」と売り手が納得できれば、その価格で会社を買うことができます。
500万円以下で会社を買って大丈夫なのか?
個人で会社を買うことを検討する人は、会社を買ったあとにその会社を経営して役員報酬を得ていくことを目標としていると思います。
その前提でお話しすると、大丈夫かどうかは買う会社と買う人の問題に分けられます。
- 会社の問題
- 500万円以下で買える会社は売上も少なく利益も少ない可能性
- 簿外債務の発覚など買った後に多大なリスクがある可能性
- 会社を買った後に従業員が辞めてしまい回らなくなる可能性
- 市場環境が変わり売上が急激に減っていく可能性
- 買う人の問題
- 経営能力がなく事業がうまくいかない
- 個人資産が少なく買った会社に追加投資できない
ここでは会社と人の問題についてひとつずつ説明はしませんが、会社を買う上で大切な考え方がありますのでご紹介します。
それは「500万円で買える会社を探すのではなく、500万円で買う価値のある会社を探す」ことです。
そして「500万円で買った会社の株式価値を1,000万円、5,000万円にすることが自分にできるか」という考えも持ち合わせる必要があります。
つまり身も蓋もない話をすれば、300万円や500万円で会社を買って大丈夫かどうかは、買おうとする会社と人によるということになります。
もっと簡単に「こういう会社を買えば安心!」みたいな話はないんですか?
もちろん絶対買わないほうがいい会社というのはありますが、条件が良い会社を買えたと思ったら自分と従業員のソリが合わず一斉退職で会社を畳むことになったという話もあります。
会社は買うより買った後のほうが難しいのです。
300万円や500万円で買える会社はどういう会社?
さきほどもお話ししたように会社の価値は売り手と買い手が合意した価格で決まりますので、
500万円で買える会社はすべて売上は3000万円で利益は150万円くらいということはありません。
しかし500万円以下で売却希望を出している会社の業種や売上規模にはおおまかな傾向がありますので、ここではそちらについて解説していきます。
売却価格500万円以下が多い業種
- 飲食店や小売店
- エステなどのサロン
- 塾や予備校
- フランチャイズ店
- 調剤薬局や医院
- 製造業や印刷業
- 空調や水道の整備業
- webサイト・ECサイト事業
- デイサービスや訪問介護事業
- 旅館や簡易宿泊施設など宿泊業
売却価格500万円以下の案件を探し始めるとパン屋やラーメン屋、居酒屋など飲食店をよく見かけることになると思います。
飲食店では居抜き物件などで開業することも多く、また飲食店の事業者数自体も多いのもありM&Aマッチングサイトに登録されている数も多くなっています。
またオーナーの高齢や事業意欲減退などの理由から売却を検討する調剤薬局や歯科や内科の医院、美容室、整骨院などのオーナーが何らかの資格を持っている業種も目立ちます。
しかし500万円以下で売却希望となっている場合はオーナーがそのまま従業員として残ってくれることはほとんどありません。
ですので、その仕事を行える人しかその事業を購入することはできないでしょう。
そのほか宿泊業やウェブサイト事業など500万円以下で売りに出される案件の業種は多岐にわたります。
しかし製造業や旅館のように、ランニングコストが大きな業種が500万円以下で売却希望を出されている場合は、何らのかの問題を抱えているとお考え下さい。
しかし500万円以下でも売りに出される業種が幅広いなら自分が経営するのにぴったりな会社を探せそうな気もしますね。
売却価格500万円以下が多い売上規模
売上規模については売却希望案件の業種やビジネスモデルによって差があり、売却希望価格500万円以下の案件でも年間売上4億円近くの会社もあったります。
逆に売り上げがゼロという案件もあります。
売却価格が安いから売り上げも低いということはないを覚えておきましょう。
売却価格500万円以下が多い利益額
売上額よりも利益額のほうが推察しやすい場合が多いです。
日本の法人の売買では「(資産 - 負債) + 営業権」でおおまかな金額感を決めることが多いため、売り手側もそれをわかって売却価格を決めることがあるからです。
例えばですが資産が5,000万円あり、借入金が4,500万円で、利益がゼロの会社だと500万円が売却価格の目安になります。
また資産が5,000万円で借入金が5,000万円でプラスマイナスゼロ、利益が150万円の会社では500万円あたりが売却価格の目安になります。
営業権はざっくりと1年の利益×3年~5年で考えるとわかりやすいかもしれません。
上記の目安の計算式は本当に簡略化したものですので目安程度に考えていただければと思いますが、300万円や500万円で買った会社をそのまま経営して役員報酬を年に1,000万円得るというのは相当幸運に恵まれた事例とお考え下さい。
売上よりも利益を見たほうが良いということですね。
業種やビジネスモデルによって利益率は大きく変わりますので、利益額を見てだいたいの相場感を持つこともできます。
小さな企業の場合はオーナー社長も労働力を提供していることが多く、役員報酬が多すぎない限りは営業権の計算には含めないことがあります。
例えば役員報酬が1500万円だった場合、1000万円分は利益として考えて計算する場合もあります。
300万円や500万円のM&A案件の探し方
売却価格500万円以下の会社や事業のM&A案件の探し方について解説していきます。
M&A案件の探し方はM&A仲介会社や銀行、税理士などに相談する方法や、友人知人の人脈を頼るなど様々な方法がありますが、
500万円以下の案件を探すのにはM&Aマッチングサイトがおすすめです。
国内最大級のM&Aマッチングサイト「スピードM&A」では500万円以下のM&A案件が豊富です。
またスマホサイトも使いやすいので外出先でも売り手企業や事業の検索、売り手とのメッセージのやりとりをすることができます。
仲介会社は案件につき平均500万円程度、最低200万円以上の手数料を設定しているところが多いため、500万円以下の案件では手数料が高すぎて支払ってくれる買い手がいないのです。
500万円の場合は最低報酬額の20万円が手数料となりますので非常にリーズナブルです。
個人M&AはM&Aマッチングサイトではじめよう
最後までお読みいただきありがとうございます。
記事内でもお伝えしましたが300万円や500万円で会社を買うということはできますが、片手うちわで役員報酬を得られると期待する投資家気分で会社を買うと非常に残念なことになってしまいます。
しかし今まで小規模な売り案件に個人がアプローチできる機会はほとんどなく、
M&Aマッチングサイトで良い案件が見つかるまで探し続けることができれば、ゼロから起業するよりもうまくいく確率が上がるのもたしかです。
- 今回の記事のポイント
- 500万円以下で会社を買うことはできる
- 500万円以下のM&A案件はマッチングサイトで探す
- 売り案件の業種や売上は多種多様
- 買値以上の価値を見出して買ったとき以上の株価にできるかが重要
会社は買ってからがスタートです。
その前段階として紹介しましたスピードM&AなどのM&Aマッチングサイトに登録するところから始めてみましょう。
あなたが価値を発見し、それを伸ばせるような会社や事業に出会えることを応援しています。
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