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M&A用語集

WORDS

コングロマリット型M&Aとは

コングロマリット型M&Aとは、既存の業種とは異なる業種の事業や会社を統合するM&A のことを指します。
「集団になった」という意味を持つ英語のConglomerateから由来している言葉です。
多角的な事業展開を狙う企業により、新規市場へ参入するための手法として用いられます。

コングロマリット型M&Aの解説

自社とは異なる事業や会社を統合することで新規事業への進出を図る手法です。
効率的に事業を多角化できる方法として注目されています。
大企業だけでなく、後継者不足に頭を悩ませる中小企業存続の手段として利用されるケースも増加傾向にあります。
製品に関連がない企業同士の統合である製品拡張型、同一商品を異なる市場で販売する企業同士の統合である市場拡大型、
製品・市場ともに無関連である企業同士の統合であるその他の三つに分けられます。
同業種の企業同士で行われるM&Aである水平型とは対になる用語です。

コングロマリット型M&Aの利点

シナジー効果が期待できる

それぞれが有している事業のノウハウを掛け合わせることで、相乗効果を発揮する効果が期待できます。
近年では、これからの発展が見込めるIT技術を有する企業をグループ内に取り込むためのコングロマリット型M&Aの件数も増加しています。

リスクを分散できる

現代は、消費者の脅威の多様化や新テクノロジーの出現により、既存のビジネスモデルの安定性は失われています。
事業を多角化しておけば、一つの市場が危機に面しても、他の事業の収益によって損失を補うことが可能となるのです。

コングロマリット型M&Aの注意点

企業価値の低下に繋がるリスクがある

事業が多角化すれば、投資家にとっては企業の全体像を把握するのが困難になります。
想定したシナジーを生み出せなければ、各々の事業が単独で存在していると捉えられ、時価総額が下がるリスクがあります。

また、PMI(M&A実施後の統合プロセス)がうまく進まなければ、従業員の不満が募り、経営体制が揺らぐ可能性もあります。
さらに、事業同士が複雑に絡み合うと不採算事業からの撤退も容易にはできません。
この結果、全体的な収益の低下を生むリスクも考えられます。

要点のおさらい

  • コングロマリット型M&Aとは異業種同士の企業により実施されるM&Aのことで、効率的に新規市場への進出を可能にする手法です。
  • 事業を多角化することでシナジー効果を生み出せること、リスク分散が可能になることが最大のメリットと言えます。
  • コングロマリット型M&Aを行うことで企業の価値が低下するリスクも存在します。
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