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M&A用語集

WORDS

トップ面談とは

トップ面談とは、M&Aにおけるプロセスの一つで、買い手企業と売り手企業の経営者同士が対面し、互いの理解を深めるために実施される面談です。
書面だけでは分からない価値観やビジョンを共有し合うことで、その後のM&Aを円滑に進める役割を担っています。

トップ面談の解説

トップ面談は、両社の意思決定者が初めて顔を合わせる場です。
相手の人柄や企業のビジネスについて理解を深めたり、課題や疑問点を解消したりすることを目的として実施されます。
M&Aにおいて本格的な交渉が始まる前に行われるケースが多く、候補が2〜3社に絞られている段階です。
具体的には意向表明書(LOI)の提出前が一般的ですが、実施のタイミングに関しては特に規定が設けられていません。
そのため、疑問点が生じた際に適宜実施されることも多く、複数回にわたって行われる場合もあります。
トップ面談での相互理解がその後の進行に大きく影響を与えるため、M&Aに不可欠なプロセスの一つです。

トップ面談を成功させるポイント

売り手側 : 正確な情報を提供する

買い手企業は、競合他社と比較した際の自社の強みや課題などを、経営者自身の口から聞きたいと考えています。
このような質問に対し、嘘をついたり内容を誇張したりすることは避けるべきです。
その場で答えられない場合は、後日仲介会社を通して回答するようにします。
誠実な態度により信頼を獲得することがM&Aの成約率を高めることに繋がるのです。

買い手側 : 実施後の計画を具体化しておく

売り手側の企業にとっては、自社の事業の将来や、従業員の処遇など不安要素が数多く存在します。
対象企業のどのような点に魅力を感じているのか、今後どのような事業展開を考えているのか、
といったポイントを具体的に伝えることで、相手に安心感を与えることが肝要です。

トップ面談後の流れ

売却価格の交渉

双方の希望条件や価格を提示し、交渉に臨みます。
売り手企業が意向表明書を提出する形を取ることが一般的です。

基本合意の締結

ある程度条件が固まれば、最終契約に先立ち、基本的な内容に関する合意を結びます。
主に、M&Aの手法や譲渡範囲、売却日などが記載されています。

デューデリジェンスの実施

買い手企業が売り手企業の調査を行います。
ビジネスモデルだけでなく税務面や人事面など幅広い観点から、企業の価値やM&Aに伴うリスクが精査されます。

最終契約の締結

これまでのプロセスを元に最終契約書を作成し最終契約を交わせばM&Aは完結となります。
ただし、混乱が生じるのを防ぐため、情報公開のタイミングには注意を払う必要があります。

要点のおさらい

  • トップ面談とは、買い手企業と売り手企業の代表者が対面して、互いの価値観やビジョンを共有する場です。
  • 売り手側は正確な情報を提供すること、買い手側は具体的な事業計画を伝えることがM&Aの成功に繋がります。
  • トップ面談後は価格交渉、基本合意の締結、デューデリジェンスを得て最終契約の締結へと進みます。

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