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M&A用語集

WORDS

事業再生ファンドとは

事業再生ファンドとは、経営状況が悪化している企業に対して資金面での援助を行う機関のことです。
資金繰りに問題を抱えていたり、負債の返済に困窮していたりする中小企業が主な対象です。
資金不足を理由として倒産する企業が増加したことを背景に設立されました。

事業再生ファンドの解説

事業再生ファンドは、中小企業宛の金融機関や地方公共団体から資金の支援を受けています。
その資金を中小企業に対して提供し、企業の再生をサポートします。
支援を受けた企業は、経営が上向いたら利益の一部を事業再生ファンドに変換する仕組みです。
一見すると便利な制度ですが、支援の対象となるのは、本来は収益力があるにも関わらず、債務などで業績が危うくなった企業のみです。
全ての企業が利用できるわけではないため、注意が必要です。
ファンドによっても異なりますが、資金の提供だけに留まらず、再生計画の策定や債権の買い取り、
経営に関するアドバイスの提供など幅広い面から再生を手助けするのが一般的です。

事業再生ファンドを活用する利点

信用保証協会の協力を得られる

信用保証協会とは、中小企業、小規模事業者の金融円滑化を目的として設立された公的機関です。
高い信用力が求められる機関であるため、業績が振るわない企業はいつになってもコネクションを持てない可能性があります。
信用保証協会の協力は再生計画を立てるためには不可欠です。
信用保証協会とのつながりが生まれることで今後の経営が行いやすくなる点がメリットです。

事業再生ファンドを利用する際の注意点

自社の状況が筒抜けになる

事業再生ファンドはあくまでも中立な立場です。
利用する際には、基本的な情報だけでなく、細かい情報も提示することが求められます。
情報を開示したうえでしか、企業の再生を目指せないのです。

銀行との関係調整が難しい

銀行に対する強制力は一切有していません。
事業を再生させるために債権の買い取りを検討している場合、銀行が応じなかった場合は実行不可能です。

要点のおさらい

  • 事業再生ファンドとは、経営難に陥った中小企業を対象に、経営再生のための支援を行う機関です。
  • 信用保証協会とのつながりを得ることで、今後の経営がスムーズに進む効果が期待できます。
  • 細かな情報まで開示する必要があるため、自社の状況が筒抜けになることと、銀行との関係の調整が難しいことが注意すべきポイントです。
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